月齢サイクル
月の満ち欠けは人間の感情に影響を与えると太古から言われてきている。こうした言い伝えを基に、いくつかの先行研究がなされ、月の満ち欠けと人間行動との関係が主張されている。
Dichev(2001)では、世界25ヶ国の長期データを利用して月齢サイクルと株価騰落率の関係を分析した。この結果、米国市場においては、新月±3日間の株価リターンが満月±3日間の株価リターンと比較して年率5~8%上回る(「新月効果」)ことが明らかになった。米国以外の市場では格差がさらに大きく、両者の違いは7~10%にのぼる。