ハロウィン効果 

 

投資パフォーマンスの季節性を考える上でもっとも重要なものは、1月効果とハロウィン効果であろう。特にハロウィン効果については、近年でもその有効性が持続していると考えられる点で、重要性が高い。ハロウィン効果とは、11月から4月まで(冬)の半年間のパフォーマンスが、5月から10月まで(夏)の半年間のパフォーマンスを有意に上回る現象である。

ハロウィン効果再考
ハロウィン効果の有効性についてはこれまでも主張してきたが、当研究所設立から8年を経た現時点でもその有効性が薄れていないのかどうか、改めて検証したい。本稿の分析の結果、ハロウィン効果は現時点でも有効と考えられることが確認されたほか、冬季のパフォーマンス予測に際して、直前の夏季のパフォーマンス水準を参考にできる可能性があることも判明した。
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モメンタム効果の月別分析
株価や為替の騰落率は、投資家の心理状態の周期的な変化に伴い、月ごとに特徴的な動きを示す。ただ、こうした周期的な動きの特徴は、価格モメンタムなどからも影響を受ける。したがって、過去の価格推移が上昇基調にあるのかどうかという点を考慮した上で、周期的な価格変動の特徴を分析することが望ましい。本稿では、直近の為替市況や株価水準が過去の水準よりも高い場合と、低い場合に分けたうえで、月ごとの騰落率の特徴を分析する。
133-モメンタム効果の月別分析.pdf
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ブラジル株のカレンダー効果
これまで、ハロウィン効果などのカレンダー効果は主に、北半球の先進国市場での実証研究を基に、理論構築がなされてきた。しかしながら、南半球や新興国市場において、同様のカレンダー効果が観察されるのかどうか、という点はあまり研究されていない。本稿ではブラジル株式市場を例にとり、カレンダー効果の存在やその大きさについて分析していく。本稿の分析の結果、ブラジル市場ではカレンダー効果は全般的に成立し、月齢効果などは特に大きな有効性を有することが確認された。
123-ブラジル株のカレンダー効果.pdf
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自律神経の変化が株式市況に及ぼす影響
自律神経はわれわれの精神状態に大きな影響を及ぼしているが、その自律神経は、天候からの影響を受けて状態を変化させている。このため、投資家の精神状態を映す株式市況は、天候から影響を受けたわれわれの自律神経の状態が色濃く反映されているものと考えられる。本稿では、自律神経を仲立ちとした、天候と株式市況の関係について分析を行う。
87_自律神経の変化が株式市況へ及ぼす影響.pdf
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株価参照期間の季節性
株価の順張り投資などのテクニカル分析を用いることで、将来の株価が予測可能であることは、行動ファイナンス分野の先行研究により実証されている。ただ、こうしたテクニカル分析手法を季節毎に最適化するという試みは未だほとんどなされていない。本稿では、テクニカル分析の中でも順張り投資における株価参照期間に着目し、その最適な期間を月別に算出する。さらに、株価参照頻度の季節性を考慮した投資手法の提案も行ないたい。
84_株価参照期間の季節性.pdf
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季節性うつ症の発症件数と株価変化 ~Google Trendsを用いて
本稿では、株式市場におけるアノマリーの中でも顕著な特徴を示すハロウィン効果について、その原因と考えられる季節性うつ症の発症数との関係を検証する。季節性うつ症の発症数自体のデータは入手しにくいため、Google Trendsのキーワード検索数データを利用した。本稿の分析により、季節性うつ症の検索件数の増減と株価乖離率との間には高い相関性が見られることが判明した。
83_季節性うつの発生数と株価変化.pdf
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バリュー株のカレンダー効果
株式市場におけるカレンダー効果は、一般にリスクが高い資産ほど顕著に見られる傾向があるとされている。本稿では、直近の日本株のデータを利用して、リスクの高いバリュー株はカレンダー効果が大きく出るかどうか、確認を行う。本稿の分析の結果、月替わり効果では当初期待した結果は得られなかったものの、ハロウィン効果や週替わり効果では、バリュー株でカレンダー効果が大きく出た。
82₋バリュー株のカレンダー効果.pdf
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ハロウィン効果は消滅するのか? 日本株のケース
カレンダー効果が世に知られるようになった結果、こうしたアノマリーが消滅しつつあると指摘されるようになってきた。実際、米国における月曜効果は消滅しつつあるようだ。そこで本稿では、日本株市場において、ハロウィン効果をはじめとしたカレンダー効果の有効性が本当に弱まっているのかどうか、検証する。本稿の分析の結果、日本株市場においても月曜効果は消滅しつつあるようだが、月末効果やハロウィン効果は依然として有効性を維持していることが明らかとなった。
73_ハロウィン効果は消滅するのか? (日本株).pdf
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ハロウィン効果は消滅するのか?
カレンダー効果が世に知られるようになった結果、こうしたアノマリーが消滅しつつあると指摘されるようになってきた。そこで本稿では、ハロウィン効果をはじめとしたカレンダー効果の有効性が本当に弱まっているのかどうか、検証する。本稿の分析の結果、月曜効果は消滅しつつあるようだが、月末効果やハロウィン効果は依然として有効性を維持していることが明らかとなった。
72_ハロウィン効果は消滅するのか?.pdf
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為替トレンドと日本株TOM戦略
為替市況は単に株式市況に大きな影響を与えるだけでなく、将来の株価を予測する能力も有する。本稿では、為替市況による局面分けを利用することで、株式市場でみられるカレンダー効果の有効性を高め、将来の株価予測能力の向上を目指す。本稿の分析によると、TOMの超過収益のほとんどは為替市況が大きく上下に動いた後に生じていることが明らかになった。
71_為替トレンドと日本株TOM戦略.pdf
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為替トレンドと日本株ハロウィン戦略
足元の株式市場は、安倍首相の進めるアベノミックスや、黒田日銀総裁が主導する「異次元緩和」の影響を受けた円安トレンドなどが好感され、大きく上昇している。ここから、為替市況には将来の株価を予測する能力があるという仮説が浮かび上がる。そこで、本稿では為替市況に一定のトレンドがみられる際の株価パターンを株価の季節性の観点も考慮に入れて検討する。本稿の分析の結果、為替市場で円安トレンドがみられる場合には、株価は上昇する傾向がみられた。このような傾向は、株価が上昇しやすい冬場はもちろん、下落しやすい夏場であってもみられる。
70_為替トレンドと日本株ハロウィン戦略.pdf
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大統領選挙の年のハロウィン効果
今年は4年に1回の米国大統領選挙の年であった。株式市場の市場参加者の間では、「大統領選挙の年は株価パフォーマンスが悪い」と言われるが、こうした現象が生じているなら、大統領選挙が株価の季節性にも影響を与えている可能性がある。本研究の分析結果によれば、大統領選挙の年の株価パフォーマンスは確かにその他の年に比べて低くなっている上に、他の年にはみられないような株価の季節性が生じている可能性があることが判明した。
69②_大統領選挙の年のハロウィン効果.pdf
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1月の株価リターン特性を利用した修正ハロウィン戦略
ハロウィン効果はカレンダー効果のなかでも、パフォーマンスの高さとその安定性が際立つ存在である。ただ、ハロウィンにより株式保有が有利とされている冬季の期間の中にもリターンがマイナスになりやすい時期が存在するようだ。こうした時期には株式保有は避ける方が賢明だろう。また、ハロウィン効果によれば株式保有を避けるべきとされる夏季においても、他のカレンダー効果を利用することで、一定のリターンを得られる可能性がある。
66_1月の株価リターン特性を利用した修正ハロウィン戦略.pdf
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TOMと修正ハロウィン戦略
本研究では、株式市場で最も顕著なアノマリーであるTOMおよびハロウィン効果の双方を同時に利用した投資戦略について分析を行う。本研究で提唱した「修正ハロウィン戦略+TOM」は、従来の「ハロウィン戦略+TOM」よりも若干ながら投資収益を向上させることが可能となる。
62_TOMと修正ハロウィン戦略.pdf
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太陽黒点数の増減とハロウィン効果の強さの関係
太陽黒点の周期的な変動は、気候に大きな影響を与えており、経済活動や人間心理、そして株価変動にも間接的に影響しているものと思われる。こうした太陽黒点の周期的な変動が株価変動にも影響しているのであれば、ハロウィン効果などの株価季節性にも太陽黒点と同様の周期性がみられる可能性がある。こうした観点から本研究では、太陽黒点数とハロウィン効果との関係を確認した。本研究の分析の結果、ハロウィン効果が明確に確認できる時期は、太陽黒点が増加する時期のみであり、黒点減少期にはハロウィン効果はほとんど観察されないことが明らかとなった。
58-2_太陽黒点数の増減とハロウィン効果の強さの関係.pdf
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株式市況および債券市況による局面分類と株価の季節性
ハロウィン効果や月替り効果、週末効果などのカレンダー効果は学術的にもその存在に一定の認知が与えられつつある。また、株式市況や債券市況にはモメンタムと呼ばれるトレンドが存在することも知られている。では、株式市況や債券市況のモメンタムを実経済の代理変数ととらえることで、実経済の景況感の違いがカレンダー効果に与える影響を検証することが可能ではなかろうか? 本研究の分析により、株価下落局面および金利低下局面はハロウィン効果に大きな影響を与え、株価下落局面はTOMおよび週末効果に大きな影響を与えることが判明した。
55_株価および債券市況による局面分類と株価の季節性.pdf
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金利局面を考慮に入れた株価の季節性
近年、“ハロウィン効果”や“月替り効果”、“週末効果”などのカレンダー効果と呼ばれるアノマリーが世界各国の株式市場などで報告され、学術的にもその存在に一定の認知が与えられつつある。だた、こうしたカレンダー効果がどのような金利局面で強く表れるのか、という観点からの分析はほとんどされていない。そこで、本研究では、米国株市況の季節性を分析対象とし、どのような金利局面でカレンダー効果が大きくみられるのか、という点について分析を進めた。本研究の分析の結果、金利低下局面は株価の季節性が強く表れる傾向がみられた。
54_金利局面を考慮した株価の季節性.pdf
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月別に見たカレンダー効果の国際比較
近年、“ハロウィン効果”や“月替り効果”、“週末効果”などのカレンダー効果と呼ばれるアノマリーが世界各国の株式市場などで報告され、学術的にもその存在に一定の認知が与えられつつある。だた、それらの季節性が組み合わさった場合の影響についてはいまだ十分な研究がなされているとは言い難い。そこで、本研究では、週末効果およびTOMの月別リターンの大きさに焦点を当てた分析を行うことで、複数のカレンダー効果の複合的影響について検証する。本研究の分析の結果、日本市場においては月別に見た季節性が強く表れることが明らかとなった。
53_月別に見たカレンダー効果の国際比較.pdf
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株価の季節性を考慮した半年間のパフォーマンス予想
ハロウィン効果はカレンダー効果のなかでも、パフォーマンスの高さとその安定性が際立つ存在である。ハロウィン効果によれば夏季には株式保有を避けるべきとされる。本研究では、こうした株価騰落率の季節性を利用して、各年における夏季および冬季の騰落率を事前に予想する手法について検討する。
51_半年間の騰落率予想.pdf
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夏季の債券パフォーマンス
ハロウィン効果はカレンダー効果のなかでも、パフォーマンスの高さとその安定性が際立つ存在である。ハロウィン効果によれば夏季には株式保有を避けるべきとされる。では、株式と反対方向の価格パターを示すことが多い債券については夏季に保有を行うことが有利な戦略なのであろうか? 本研究では米国長期債への投資を例に取り、夏季の債券市場の有効性について検討する。
50_夏季の債券パフォーマンス.pdf
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ハロウィン戦略の「意見の不一致モデル」からの考察
株式市場における株価パフォーマンスはバリュー株とグロース株ではかなり異なる。また、こうしたスタイル毎の株価変動にも季節性に特色がある。たとえば、1月や5月はバリュー株のリターンが正になるが、グロース株は負となる。また、規模別に見た場合にもそれぞれ特色が見られる。本研究では、こうしたスタイル別の株価変動の季節性の違いを「意見の不一致モデル」によって説明を試みる。
47_意見の不一致モデルとハロウィン戦略.pdf
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移動平均乖離率とその後の株価騰落率
金融市場では移動平均からの乖離率が一定水準を超えると市況が反転するといった経験則が信じられているようだ。しかしながら、日経平均株価を例にとり、移動平均からの乖離率とその後のリターンの関係を調べてみても、このような単純な関係性は観察できない。そこで、乖離率とリターンの関係について、季節性を考慮した分析を行ったところ、将来の市況予測に有効であることが判明した。
46_移動平均乖離率とその後の株価騰落率.pdf
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移動平均乖離率とその後の為替騰落率
金融市場では移動平均からの乖離率が一定水準を超えると市況が反転するといった経験則が信じられているようだ。しかしながら、本研究で豪ドル市況を例にとり、移動平均からの乖離率とその後のリターンの関係を調べたところ、このような単純な関係性は観察できなかった。そこで、乖離率とリターンの関係について、季節性を考慮した分析を行ったところ、将来の市況予測に有効であることが判明した。
45_移動平均乖離率とその後の為替騰落率.pdf
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4月の季節性: 豪ドル市況の例
金融市場の価格形成において最も顕著な季節性はハロウィン効果による冬季と夏季のパフォーマンス格差であると考えられるが、同じ季節の中でも月毎にパフォーマンスには差異が生じている可能性がある。本研究では、豪ドル/円市況を例にとり、月別にみたTOMおよび曜日効果の差異を分析する。本研究の分析の結果、冬季のなかでも4月のパフォーマンスが非常に高いことなどが確認された。
44_4月の季節性.pdf
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為替市場におけるリスク・リターンの季節性
本研究では、豪ドル/円市況を例にとり、高金利通貨投資のリスク・リターンの季節性について分析を行なう。日本からの外貨投資の際に豪ドルは人気が高いが、これは両国間の金利差が大きいためであり、金利差に着目したキャリー取引が前提となっている。本研究の分析の結果、キャリー取引を行う際のリスク・リターンには季節性があることが確認された。
43_為替市場におけるリスクリターンの季節性.pdf
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キャリー取引、モメンタム、そしてハロウィン効果
本研究では、キャリー取引、モメンタム戦略、そしてハロウィン効果の関係を豪ドル・円市況を例にとり検証する。日本からの外貨投資の際に豪ドルは人気が高いが、これは両国間の金利差が大きいためであり、金利差に着目したキャリー取引が前提となっている。このキャリー取引を行う際に、モメンタム戦略やハロウィン効果も考慮することで投資成果の向上が期待できるのかどうか、分析を行う。本研究の分析の結果、ハロウィン効果のほとんどは逆張り時に生じていることなどが明らかとなった。
41_キャリー取引、モメンタム、そしてハロウィン効果.pdf
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為替市場におけるテクニカル指標の季節別有効性の検証
本研究では、豪ドル、米国ドル、日本円の3通貨を例にとり、テクニカル指標の有効性に季節性が見られるかどうかという点について分析を行なう。本研究による分析の結果、為替市場におけるテクニカル指標には季節性がみられることが明らかとなった。また、こうした季節性を利用するためには、単独の通貨ペアのみを投資対象とするよりも、複数の通貨ペアを投資対象として最も強いテクニカル指標がみられる通貨ペアに投資するという戦略が有効であることも判明した。
40_為替市場におけるテクニカル指標の季節別有効性の検証.pdf
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内外金利差と為替市場におけるハロウィン効果
米ドル/円市況を例にとり、為替市場におけるカレンダー効果の大きさと内外金利差との関係を分析する。為替市場において内外金利差を利用したキャリートレードを行う場合、投資家のリスク許容度が高くなれば、高金利通貨に対するニーズが高まり高金利通貨高となるはずである。そして、株式市場などの分析結果を基にすれば、投資家のリスク許容度は冬に高まるはずなので、高金利通貨は冬に高くなりやすいと考えられる。こうした仮定の下、米ドル/円市況の分析を行う。本研究の分析の結果、為替市場でハロウィン効果を得るためには、3%強の内外金利差が必要であることが分かった。
34_内外金利差と為替市場におけるハロウィン効果.pdf
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新興国小型株指数のカレンダー効果
米国株式市場において、小型株や高ベータ株、高ボラティリティ株といった特徴を持つ株式は、ハロウィン効果が大きくなることが知られている。仮に、こうした特徴が世界的に見られるのであれば、新興国の小型株が最も大きなハロウィン効果を示すはずである。こうした観点から、本研究ではMSCI新興国小型株指数のパフォーマンスを利用して、ハロウィン効果の大きさを確認していく。また、ハロウィン効果以外のカレンダー効果についても、新興国小型株でどの程度の大きさとなっているのか、確認する。本研究の分析の結果、新興国小型株ではハロウィン効果が大きく、月替り効果も比較的大きくなることが確認された。
33_新興国小型株指数のカレンダー効果.pdf
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PBR水準のハロウィン効果への影響
ハロウィン効果の大きさは、銘柄属性によって特徴付けられることが知られている。では、クロスセクションデータを用いて、市場毎に見た場合、PBRなどの株価バリュエーションによって将来のハロウィン効果の大きさを予測することは可能だろうか? 本研究の分析によって、低PBRの市場ほどハロウィン効果が大きくなる傾向が確認された。
32_PBR水準のハロウィン効果への影響.pdf
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ハロウィン戦略の分散投資
ハロウィン効果をはじめとしたカレンダー効果は、株式市場において分析が進んでいるが、為替市場でも同様のアノマリーが観察される。このように異なる資産市場で同様のアノマリーが観察される背景には、両市場に共通の投資家心理が影響を与えているものと考えられる。しかしながら、株式市場と為替市況それぞれでハロウィン効果が生じるとは言っても、2つの市況が完全にパラレルに動いているわけではない。こうした市況動向を考慮すると、株式市場におけるハロウィン戦略と為替市場でのハロウィン戦略を組み合わせることで、単独の市場で投資を行うよりもリスク調整後のリターンが改善する可能性がある。このような観点の下、本研究では、両市場への分散投資の効果を検討する。
30_ハロウィン戦略の分散投資.pdf
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ハロウィン効果の日経平均及びTOPIXへの影響
日本株式には、代表的な指数として日経平均株価とTOPIXが存在する。ハロウィン戦略を実施する際、それぞれの指数を利用することでパフォーマンスにはどの程度の差異が生じるのであろうか? そして、そのパフォーマンス差異の原因はどこから生じているのだろうか? 本研究では、両指数の為替観応度の差異がハロウィン戦略の投資成果の差につながるという可能性を提示する。ただし、実際にはいずれの指数を用いても投資成果に大きな差は生じないものと思われる。
29_ハロウィン効果の225及びTOPIXへの影響.pdf
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為替ハロウィン戦略
これまでの先行研究では、株式市場を中心にハロウィン戦略などのカレンダー効果の検証がなされてきた。しかしながら、こうしたカレンダー効果は投資家心理を通じて市場の価格形成に影響を与えるものであり、株式以外の市場においても同様の効果を上げることが期待される。そこで、本研究では豪ドル/円市況を例にとり、ハロウィン戦略の効果を確認する。本研究の分析の結果、為替市場でもカレンダー効果が見られ、大きな投資成果が期待できることが判明した。
28_為替ハロウィン戦略.pdf
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ハロウィン効果と株価トレンド
冬の期間のみ株式へ投資を行う“ハロウィン戦略”を採用すると高いパフォーマンスを得ることが可能であることが知られている。一方で、過去の株価騰落率を利用することで将来の株価が予測可能であるというカレンダー効果も知られている。そこでは、本研究では、“ハロウィン戦略”と“カレンダー効果”の双方を利用することで、運用成果を向上させることが可能であるかどうか、分析を行う。
24_ハロウィン効果と株価トレンド.pdf
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リスク許容度とハロウィン効果
日本人は遺伝的に、外部環境変化に対するリスク許容度の変化が大きいと考えられる。本研究ではこうした遺伝的特性が、日本市場におけるハロウィン効果を大きくしているとの仮定に立ち、分析を試みる。
23_リスク許容度とハロウィン効果.pdf
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1月効果の有効性に関する批判的考察
 株式市場の月別パフォーマンスを比較すると、1月のパフォーマンスが圧倒的に高い(1月効果)と言われてきた。この1月効果が生じる原因は、“投資家が節税対策として含み損を抱えた株式を一旦12月に売却し、1月に買い戻すという行動を取るため”(節税対策仮説)とされている。しかしながら近年、1月効果の存在自体にいくつかの疑問が投げかけられている。また、節税対策仮説にも疑問が多い。本研究では、こうした疑問をまとめるとともに、1月効果の有効性について批判的な観点から考察を加える。
12_1月効果の有効性に関する考察.pdf
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不快指数が株価変動に与える影響の日米比較
気候の変化は人間の生理活動に大きな影響を与えることが知られている。こうした生理活動への影響が間接的に、金融市場にも影響を与える可能性も指摘されている。加藤(2003)によれば、天気が良い日は株価が上昇しやすいとされ、日照時間が短くなると株価水準が低下することがKamstra et.al.(2002)などで主張されている。こうした先行研究を受けて本研究では、不快指数と株価水準の関係を日米両国のデータで分析し、その影響について考察する。
11_不快指数の日米比較.pdf
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季節調整後の不快指数が株価に与える影響
気候の変化は人間の生理活動に大きな影響を与えることが知られている。こうした生理活動への影響が間接的に、金融市場にも影響を与える可能性も指摘されている。加藤(2003)によれば、天気が良い日は株価が上昇しやすいとされ、日照時間が短くなると株価水準が低下することがKamstra et.al.(2002)などで主張されている。ただ、こうした気象要因を原数値で利用すべきではなく、季節調整したのちで利用すべきであると主張されることがある。こうした主張にも一定の説得力がある。そこで本研究では、不快指数を季節調整した後でも株価との相関が見られるのかどうか、検討を加える。
8_季節調整後の不快指数が株価へ与える影響.pdf
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不快指数が株価変動に与える影響とハロウィン戦略
気候の変化は人間の生理活動に大きな影響を与えることが知られている。こうした生理活動への影響が間接的に、金融市場にも影響を与える可能性も指摘されている。加藤(2003)によれば、天気が良い日は株価が上昇しやすいとされ、日照時間が短くなると株価水準が低下することがKamstra et.al.(2002)などで主張されている。こうした先行研究を受けて本研究では、不快指数と株価騰落率との関係を分析するとともに、ハロウィン戦略が有効となる原因についても考察を加える。
7_不快指数とハロウィン戦略.pdf
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日射量から影響を受ける投信販売額
株式投資信託の販売額を月別に分析すると、春から夏の期間は販売が好調で、秋から冬の期間は不調であることが分かる。Kamstra et.al.(2011)では、株式投信販売額の月別推移と「冬期うつ症」の発症率との関連を主張している。そして、「冬期うつ症」の発症率は日射量の変化によるものであることが主張されている。そこで本研究では、Kamstra et.al.で分析対象となっていなかった日本市場についての分析を行い、日射量と株式投信販売額の間に一定の関連があることを確認する。
6_日射量から影響を受ける投信販売額.pdf
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エルニーニョ
エルニーニョの発生時期と景気局面には関係があるようだ。1951 年以降のエルニーニョ現象発生時期と、わが国の景気後退局面を比較すると、エルニーニョ発生期間と景気後退局面が62.6%もの確率で重なっている。こうした現象が生じる原因については、現在までのところ確定的なものはない。
本研究では、エルニーニョ発生に伴う二酸化炭素濃度の変化が人々のパニック障害の発生頻度に影響を与え、社会全体の不安心理を増減させる可能性について考察する。
5_エルニーニョ.pdf
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二酸化炭素とハロウィン効果
ハロウィン効果の原因として、二酸化炭素濃度の季節変化が人々のパニック障害の発生頻度に影響を与え、社会全体の不安心理を増減させる可能性について考察する。
4_二酸化炭素濃度とハロウィン戦略.pdf
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渡り鳥戦略
ハロウィン現象は「冬季うつ症」によってもたらされている可能性がある。この仮説を元に、12月から5月の期間は北半球で株式運用を行い、6月~11月の期間は北半球で株式運用を行なうという投資戦略(以下、渡り鳥戦略)の有効性が主張されている。
3_渡り鳥戦略(WinterBlues).pdf
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冬期うつ病とハロウィン戦略
ハロウィン現象は「冬季うつ症」によってもたらされている可能性がある。
2_冬季うつ病とハロウィン戦略.pdf
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新興国市場におけるハロウィン戦略
ハロウィン効果や月替わり効果は、流動性や情報の効率性が劣る市場で有効性が高いものとされている。そこで、本研究では、MSCI新興国株式指数を分析対象として、ハロウィン効果および、月替わり効果について、その特徴を分析する。
1_新興国市場におけるハロウィン効果と月末効果[1].pdf
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アノマリー研究所

    ( Since 2011.11)

 当面は、カレンダー効果を中心に分析していきます。 

 

 

これまでの分析結果を分野別に編集し、書籍風にまとめてみました。(2016.3)