GDP Nowは足元のGDP動向を推定する指標であり、速報性が大きな特徴となっている。そうした速報性は株式市況の説明変数として大きな利点となる。また、経済指標発表日に株価が一定方向の動きをするのであれば、発表頻度の高いGDP Nowは、アノマリーとしての価値も大きい。こうした観点の下、本稿では、GDP Nowの値が過去の平均値から乖離している場合、その後の株価動向にどのような影響を及ぼすのか、という点やGDP Nowの発表日に株価が特定の方向に動く傾向がみられるのかどうか、といったカレンダー効果の有無について検証した。