経済格差は知識格差と連動している(橘玲)

https://money-bu-jpx.com/news/article027909/

「効率的市場仮説」を前提にすると、投資家の合理的な選択はインデックスファンドを買うことしかない。

効率的市場仮説では、金融商品の価格にはあらゆる情報が織り込まれているため、つねに適正価格になっています。そうなると、合理的な選択をするすべての投資家は、同一の情報、同一の基準、同一の判断に基づいて、同一のポートフォリオを保有するはずです。その同一のポートフォリオは、長期的には平均に収束するはずなので、市場のインデックスと同じになります。それに対してアクティブファンドは、平均すれば手数料の分だけパッシブ(インデックス)ファンドに負けることになります。

いま、日本に限らず世界中で「知識社会の高度化」が加速しています。知識社会というのは、原理的に、言語運用能力や数学・論理的能力の高い者に優位性のある社会です。その結果、投資の世界でも金融リテラシーの低い人たちが「搾取」されることになりかねない。まったく悪意がなかったとしても、ビッグデータをAI(人工知能)に分析させれば、金融リテラシーが低い人が最適な顧客ターゲットとして抽出されるでしょう。こうして、知識社会において経済格差は拡大していくのです。

資産運用について真剣に考えるなら、ファイナンス理論の基礎を理解しておくことは大前提です。たとえ硬派な内容でも、理論をきちんと解説してある本を読むことで、納得感のある投資戦略を見つける手助けになるはずです。文化庁の『国語に関する世論調査』(2019年)では、およそ半分(47.3%)が1カ月で1冊も本を読まず、37.6%が1、2冊で、合わせて84.9%になります。その一方で、月に5冊以上本を読むのは6.4%で、これが日本社会のエリート(知識層)でしょう。知識社会化で情報弱者にならないためには、ジャンルにとらわれずいろんな分野の本を読むといい

大学院・研究者を目指す人へ

http://www7b.biglobe.ne.jp/~masaoamano/Masao_Amanos/for_future_graduate_students.html

早い時期に自分の課題に自分で責任をもつ決心をしなさい。学位はあなた自身でつかみ取るものだ。あなたの指導教員は、アドバイスしてくれるし、ある程度は事務的なことや研究経費について面倒をみてくれるかもしれないが、あなたがなにをすべきかということは言ってくれない。それはあなた自身にかかっている。アドバイスが欲しい場合は、そうはっきり言いなさい。アドバイスするのは教員の役目だ。 

あなたは自分の研究がなぜ重要なのか分かっていないといけない

まず最初は、広く、徹底的に読んだり考えたりしなさい。著者が言っていることが重要だと確信できるまでは、読んだことはすべてたいしたことではないと考えなさい。理解できないことがあっても、気にする必要はない。それはあなたの問題ではなく、著者が明快に書いていないことが問題なのだ。

偉いヒトに、あなたはなんの講義も取ってないし、データも取ってないので、何もやってないと言われたら、なんのことだと言ってやりなさい。そいつがそこにこだわったら、自分が何してるか分かってるならとっとと失せろ!と言ってやれ。

工学部の教え7ヶ条

http://blog.goo.ne.jp/jchz/e/8539f675d96a8d846ffe5ee25107c546

 第1条 決められた時間に遅れないこと(納期を守ること)
 第2条 一流の専門家になって、仲間たちの信頼を勝ち取るべく努力すること
 第3条 専門外のことには、軽々に口出ししないこと
 第4条 仲間から頼まれたことは、(特別な理由がない限り)断らないこと
 第5条 他人の話は最後まで聞くこと
 第6条 学生や仲間をけなさないこと
 第7条 拙速を旨とすべきこと

その数学が戦略を決める

未来のワインの値段を決め、症状から病気を予測し、最適の結婚相手まで決める「絶対計算」とは? 一見まったく違う要素の相関関係を計算していくことで、直感ではわからなかった意外な事実が浮上してくる。クレジットカードの返済の遅れの回数と、そのひとが車で事故を起こす確率。買い物履歴と離婚率。ぶどうを収穫した年の降雨量と、そのワインがビンテージとなって出荷された時の値段。技術革新が兆単位(テラバイト)のデータの集積を容易にしたいま、「絶対計算」はありとあらゆる事象の計算をしようとしている。最新医学データの集積による治療法の提示、性犯罪者の保釈を認めるべきか否か?どの政策がもっとも有効か?そうした時代に専門家の役割はどうかわるのか?

アノマリー研究所

    ( Since 2011.11)

当初はカレンダー効果を中心に分析しておりましたが、足元では資産運用全般へ関心が移りつつあります。 

 

 

これまでの分析結果を分野別に編集し、書籍風にまとめてみました。(2016.3)