05日 1月 2020
過去の市況データを基にカレンダー効果の存在有無を判定する際、特定日における騰落率の平均値の検討から始めることが多い。ただ、この検討方法では、過去の推定期間のデータに対して過適合が生じやすいため、将来の予測には適さない場合が多い。こうした課題認識のもと、本稿では予測精度の向上を目指して、自己値排除平均を将来予想値として利用することを検討した。提案手法による分析の結果、カレンダー効果の存在を事前に予測できる資産クラスは従来よりも少なくなるものの、Jリートなどでは依然として強力なカレンダー効果がみられることが判明した。
28日 12月 2019
ハロウィン効果の有効性についてはこれまでも主張してきたが、当研究所設立から8年を経た現時点でもその有効性が薄れていないのかどうか、改めて検証したい。本稿の分析の結果、ハロウィン効果は現時点でも有効と考えられることが確認されたほか、冬季のパフォーマンス予測に際して、直前の夏季のパフォーマンス水準を参考にできる可能性があることも判明した。 ハロウィン効果は、当研究所設立にあたって、最初に着目したアノマリーであり、その後も一貫して研究対象としてきた。我々にとっては非常に愛着のあるアノマリーであるが、こうしたアノマリーが永続するのかどうか、という点については定期的な検証を継続していく必要がある。そこで今回、当研究所の設立から8年を経たことを契機に、研究所設立後の2011年以降を中心にハロウィン効果の有効性を改めて検証する。 本稿の分析の結果、ハロウィン効果は現時点でも有効と考えられることが確認されたほか、冬季のパフォーマンス予測に際して、直前の夏季のパフォーマンス水準を参考にできる可能性があることも判明した。

アノマリー研究所

    ( Since 2011.11)

 当面は、カレンダー効果を中心に分析していきます。 

 

 

これまでの分析結果を分野別に編集し、書籍風にまとめてみました。(2016.3)